秘密の契約

その後の幸せ

東京に戻ったあたしたちは忙しいお正月になった。


戻ってからすぐ両家で食事会をしてとりあえず入籍だけという形に落ち着いた。


あたしの両親も千波くんの両親も大賛成してくれて事がうまく進んだ。


そして1月1日の元旦にあたしたちは入籍した。


日菜は高校卒業後は付属の大学へ行くことにした。


入籍してから日菜は千波のマンションから学校へ通っている。


挙式は未定。


あたしはそれで良かった。


千波くんと一緒に居られれば何もいらない。


新年早々、千波くんは朝倉ホテルの専務取締役になった。


忙しくてあたしをほったらかしにしてしまった理由はその事が原因だった。


周りに認められて専務取締役につきたかったのだと……。


そんな事も知らずにニセコへ行ったあたしは千波くんのお荷物になってしまった。


公私混同が嫌いな千波くんはあたしの為にツリーに細工をしてしまったのだから。


後から聞いた話ではせっかくのクリスマスなのにツリーが点いていないとクレームが数十件入ったって。


時間的には10分位だったらしいけどその10分間でホテル中大騒ぎになったらしい。





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