オタク女子。

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三人が再び集まれたのは3時間後だった。

「足痛い…どっか入ろう…?」

この綾子先輩の提案に異論なんて他の二人にはなかった。





「じゃあ、戦利品の確認から始めまーす」

ひかると私は無言で戦利品を綾子先輩に差し出す。

「やったー!!さつきちゃん凄いじゃない!全部賢ちゃんカラー買ってきてくれたの?!嬉しーーー!いつもなくて売り切れなのに!ラッキー!!」
「…はい、ラッキー、です」

疲労困憊でおうむ返しのような返答しかできない。なんで綾子先輩はそんなに元気なんだ。回復早すぎじゃね。

「で、ひかるくんは?あら、これ賢くんのうちわじゃないわね…剛くんのよ」
「………え?あ!は!間違えた」

長蛇の列を何時間も並んだ挙げ句、間違える。なんて憐れなんだ。慌てて困っている彼に綾子先輩は母性を発揮したのか気にしなくていいのよ、とにっこり笑った。

「あたし、剛くんも好きだから」

痛恨の一言。
ひかるが目に見えて項垂れた。








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