オタク女子。

うっ、と言葉に詰まる。
残念ですが、お母様。ひかる君は今でもフラフラしていらっしゃいます。なんせ、私に彼女役を頼むくらいですから。

「ごめん、ちょっと手間取った」


ひかるがお盆にティーカップの載せてやって来た。豪邸ではあるが、お手伝いさん的な人はいないらしく、全てセルフサービスだ。


「ありがとう」
「さつきはミルクと砂糖いる?」
「あ、両方お願いします」


そんな光景を佐智子さんが微笑ましく見ているとも知らずに、私は一旦椅子から腰を浮かした。緊張でお尻がガチガチになって痛い。

「すいません、お化粧室お借りしてもいいですか」

一旦解放されたい。

「ここを出て右に曲がって真っ直ぐ行ったところの突き当たりにあるわ」

佐智子さんが答えてくれた。すいません、と一礼すると私は客間から一旦脱出した。







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