かわいい君まであと少し
 望月課長は残り二つのおにぎりを作り始めた。
 私は志穂ちゃんと、丸型のお握りを残り五つほど作れば完成だ。
 おにぎりの荒熱が取れたところで、お弁当箱に詰めた。
 そしておかずを、みんなで詰めるとあっという間にできあがった。
「上手くできましたね」
「ああ。弁当作るのって、意外と大変だな」
「そうですね。あの洗い物を済ませたら出かけられますよ。その間にレジャーシート買ってきてもらえます?」
「そうだな。ちょっと買ってくる。他に必要なものは?」
「ありません」
「じゃあ、行ってくる」
 望月課長はお財布とだけを持って出かけて行った。
「これからちょっとお片付けがあるから、ちょっと遊んで待ってね」
 志穂ちゃんに絵本とウサギのぬいぐるみを渡して、お皿洗いに取り掛かった。
 時計を見るともう十時を過ぎていた。
 総合公園についたら少しお散歩をして、すぐにお弁当かな。
 洗い物を手早く済ませて、シンク周りを片づけていく。
 トートバッグの中にお弁当、おしぼり、水筒、カトラリーを入れて荷物はまとまった。
「ただいま」
「おかえりなさい」
 望月課長からレジャーシートと受け取り、それもトートバッグの中にしまった。
「それから、これも」と言って、志穂ちゃんに白い帽子を被せた。
「どうしたんですか、それ」
「今日、日差しも強いから、あったほうがいいだろうと思ってさ」

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