キミに恋の残業を命ずる
「ごめんなさい…。今日はどうしても断れない用事があって…」

「むーっ、今日は雰囲気いいって評判のダイニングバーに予約とってたんだよーっ?亜海ちゃんが帰ったら、ヤローどもテンション下がっちゃうじゃない。せっかく人事部の田代さんもくるのに…。ねー行こうよー」

「こら麻美ぃ、亜海ちゃん困ってるでしょー。狙った相手落とすのになに亜海ちゃんに頼ってるのよぉ?ほんっとに見かけによらずヘタレなんだから。ちょっとは亜海ちゃんを見習って女子力あげたらどうなの?」

「あんたに言われたくないっ、涼子っ!あんたは逆に女子力くどすぎなのよっ!」

「くどいってなによっ」


営業部は普段からコミュニケーションをよくとっているから本当に仲がいい。まぁ、このふたりのスキンシップはちょっと変わってるけど。

麻美さんや涼子さんたちと評判のおしゃれバーに行けないのは残念だけれど仕方がなかった。

今日はこれから遊佐課長…じゃない、裕彰さんとふたりきりで打ち上げをすることになっていたから。
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