放課後、キミとふたりきり。



いま人気のJポップミュージックが流れる店内は、カラフルでキュートな雑貨で埋め尽くされていた。

商品棚には花柄、水玉、ストライプと、ひとつの商品でも何種類ものカラーや柄が揃っている。

キラキラしたラメやキュートなキャラクターもので溢れた空間で、わたしは人生でいちばんの緊張を味わっていた。


学校の最寄り駅に直結したショッピングセンターは、平日ながらそれなりに賑わっている。

その中にある雑貨や文房具を扱った店に私はいた。


すぐ目の前には、矢野くんもいる。

わたしたち以外のお客さんはすべて女性なのもあり、ここで彼はものすごく浮いていた。

けれど矢野くん本人はそれを気にした様子もなく、さきほどから興味なさげに棚に視線をやっている。


アルバム係に任命されたわたしたちは、ただ教室で待っているのもなんなので、みんなが印刷してきてくれる予定の写真を貼りつける、アルバムを買いにきたのだ。

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