放課後、キミとふたりきり。
「さて。さっさとやっちまうか。俺はこれを切ればいいんだな。どんくらい切る? 顔だけ残せばいい?」
「えっと……背景も、ちょっと入ってた方がいい、かも? ここはあの場所だなって、わかるように。どういう写真かは、コメントもあとで入れるから、少し見える程度に残してもらえれば」
「ふーん。了解。とりあえず切ってくから、切りすぎだったら言って」
言うやいなや、じょきんと大胆にハサミをいれる矢野くんに、ハラハラする。
迷いのない手つきはさすがだけれど、予備の写真はないのに大丈夫だろうかと心配になった。
ちらちらと前をうかがいながら、わたしもフセンやマスキングテープの準備をする。
いつも授業で使っているルーズリーフのノートにそれらを貼りつけ、ノートごと好きな形に切っていくのだ。
フセンもマステも、何度も貼ったりはがしたりができるので、簡単に飾りが作れる。
こういう細かい作業は、得意かどうかはさておき好きだ。