恋文
彼女に会えるから大学に行ってると言っても過言ではなかった。
そんな日々を送っていたある日、彼女のことを見掛けた。
彼女は僕の知らない男と幸せそうに腕を組んでいた。

あまりショックではなかった。
そもそも、こんな綺麗で優しい女の子に恋人が居ないはずがないのだ。

でも後日、その男が、阿呆そうな下品な女と歩いているのを見掛ける。
腕を絡ませ、路上にも関わらずキスをしながら。

浮気?

大切な人に裏切られて、白血病になった今も、彼女はあいつのことを待ち続けているのだ。
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