焦れきゅんプロポーズ~エリート同期との社内同棲事情~
行先なんか言わなくても、私が必ず最初に佳代の部屋に転がり込むことは、勇希も知り尽くしている。
それが当然だと思っているのか、まるで私の保護者のように佳代に謝る勇希に憮然としながら、私はそっぽを向いてしまう。
そんな私の隣で、佳代は肩を竦めて笑った。
「私の方は全然? 一ヵ月に一度の修学旅行みたいな気分で、智美といるのは楽しいし」
そう言って、私にも勇希にも気を遣わせないような言い方が出来る佳代を、私は同い年なのにすごいと思う。
そして、とても大事な親友だ。
そうは言ってくれていても、こう毎度迷惑をかけてしまう自分が情けなくなる。
それは勇希も共通した感覚だったのだろう。
きゅっと薄い唇を引き締めて、少し長い前髪をクシャッと掻き上げてから、目線だけを私に向けた。
「……智美。ちょっといい?」
「……うん」
本当は逃げ出したいところだけど、佳代の大人っぷりに当てられて逃げるわけにもいかない、と刷り込まれてしまった。
始業時間まではまだ三十分ほどの余裕がある。
少しだけなら落ち着いて話も出来ると感じて、勇希の問いかけに、私は小さく頷いた。
それが当然だと思っているのか、まるで私の保護者のように佳代に謝る勇希に憮然としながら、私はそっぽを向いてしまう。
そんな私の隣で、佳代は肩を竦めて笑った。
「私の方は全然? 一ヵ月に一度の修学旅行みたいな気分で、智美といるのは楽しいし」
そう言って、私にも勇希にも気を遣わせないような言い方が出来る佳代を、私は同い年なのにすごいと思う。
そして、とても大事な親友だ。
そうは言ってくれていても、こう毎度迷惑をかけてしまう自分が情けなくなる。
それは勇希も共通した感覚だったのだろう。
きゅっと薄い唇を引き締めて、少し長い前髪をクシャッと掻き上げてから、目線だけを私に向けた。
「……智美。ちょっといい?」
「……うん」
本当は逃げ出したいところだけど、佳代の大人っぷりに当てられて逃げるわけにもいかない、と刷り込まれてしまった。
始業時間まではまだ三十分ほどの余裕がある。
少しだけなら落ち着いて話も出来ると感じて、勇希の問いかけに、私は小さく頷いた。