焦れきゅんプロポーズ~エリート同期との社内同棲事情~
「……ちゃんと言った。もうこれ以上は意味がないって」
勇希の視線を感じながら、私はそっぽを向く。
「意味って?」
短く聞き返されて、さすがに口籠る。
それを私に言わせようなんて、どこまで卑怯な男だろう。
六年付き合って、三年同棲して、この先は……って言ったら結婚以外に何があるのよ。
本気で聞き返してくるあたり、勇希は今までこれっぽっちも考えたことがなかったってことだろう。
だったら、勇希の言う通り、私がはっきり言えばいい?
『勇希との結婚はないだろうから、もう意味がない』って。
半分くらいヤケになって、口から出かかった。
そして私はグッと堪える。
言い返せなかったのは女としてのプライドばかりじゃない。
そりゃあ、『プロポーズ』はちゃんと男の方から言わせたい。
だけど今、私の言葉を止めたのは、心の奥底のとても冷静な感情だ。
私は本当に勇希と結婚したいって思ってた?
もう長い付き合いだから。
実家の両親を安心させたいから。
年齢的にちょうどいいから。
そんな気持ちの方が強いような気がするのに、簡単に口に出来るわけがない。
「っつーか……。キスで泣くほど、もう俺なんか嫌いか?」
探るように低めた言葉に、ビクッと肩が震えてしまった。
私はテーブルに置いた両手をギュッと握り締める。
勇希の視線を感じながら、私はそっぽを向く。
「意味って?」
短く聞き返されて、さすがに口籠る。
それを私に言わせようなんて、どこまで卑怯な男だろう。
六年付き合って、三年同棲して、この先は……って言ったら結婚以外に何があるのよ。
本気で聞き返してくるあたり、勇希は今までこれっぽっちも考えたことがなかったってことだろう。
だったら、勇希の言う通り、私がはっきり言えばいい?
『勇希との結婚はないだろうから、もう意味がない』って。
半分くらいヤケになって、口から出かかった。
そして私はグッと堪える。
言い返せなかったのは女としてのプライドばかりじゃない。
そりゃあ、『プロポーズ』はちゃんと男の方から言わせたい。
だけど今、私の言葉を止めたのは、心の奥底のとても冷静な感情だ。
私は本当に勇希と結婚したいって思ってた?
もう長い付き合いだから。
実家の両親を安心させたいから。
年齢的にちょうどいいから。
そんな気持ちの方が強いような気がするのに、簡単に口に出来るわけがない。
「っつーか……。キスで泣くほど、もう俺なんか嫌いか?」
探るように低めた言葉に、ビクッと肩が震えてしまった。
私はテーブルに置いた両手をギュッと握り締める。