チョコよりも俺が欲しいのは
光輝と手を繋いで公園を二人で歩いた。
日曜日だし子供連れの家族も多いかった。
暫く歩いて近くにあったベンチに二人で座った。
私は鞄からブラウニーとトリュフの入った袋を取り出した。
美味しい料理にケーキ、それにネックレスまで貰っていたし、何だか私の手作りブラウニーとトリュフで申し訳ない気持ちになった。
「光輝、コレ!今日はバレンタインデーだから。」
「マジか!?もしかして手作り?」
「うん!美味しくないかもしれないけど…」
「莉奈が作ったんだから旨いに決まってんだろ?凄え嬉しい!ありがとな?」
そう言って光輝は私の頭を撫でた。
「うん」
「だけど…俺が欲しいのはどんなに甘いチョコよりも莉奈のキスだけどな!」
「えっ?」
だってここは公園だよ?小さい子供も居るし、大人も居るし絶対に無理!
「いつも俺から莉奈にキスしてるけど、今日はバレンタインデーだし莉奈から俺にしてくれよ!」
「ヤダ!」
こんな大勢いる公園でキスなんて恥ずかしくて出来るわけないじゃない。