「先輩。」

第2失恋

「りゅ…きさぁ…んっ」

なにも言わず泣き続ける私をそっと見守ってくれている。

──ジー

閉められていたカーテンが開く。

「龍貴?…なにしてんだよ」

「洸…。お前か?美湖を泣かせた奴。」

「…んなのしらねーよ。美湖が泣いてたんだよ。美湖。なんでないてる?」

「…っ、っ。」

「え?」

「こ、洸のせい、だよっ」

「は…」

「急に来たと思えばベッドに押し倒してきて、目には色がないし!…こわかった、んだよ」

「は…。俺、そんなこと、した…?」
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