「先輩。」
「ふざけないでよ…っ!」

「……。」

洸の足音である音が近くなってきて。

そしてどんどん離れていく。

「じゃあな。美湖…」

「洸…!?」

パタン…

保健室の扉が閉まった。

もう、ほんとに洸とは終わりなんだ。

さよなら、洸。

今までありがとう。

「えっと…もう大丈夫か?」

「え…あ、はい!いつまでもごめんなさい」

私はいつまでも抱きしめていてくれてる龍貴さんから離れた。

龍貴さんはまだ息の荒い私の背中をさすってくれた。
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