「先輩。」
「美湖…なにがあったか聞いてもいいか?」

「は、い…」

私は龍貴さんにさっきの事を全て話した。

「あいつ…洸はな、女癖わりぃんだよ。
前の学校で、あ、俺ら同じだったんだけど。
女と遊んでばっか。
今はそんなことないっぽかったけど…。
でも、美湖、大丈夫、か?」

洸が、遊んでた…?

ショックだった。

でも今の私には関係ないこと。

「そう、なんですか…。っていうか龍貴さん!
彼女いるのにこんなこと…!」

「は…?なんで?」

「わ、私、見たんですよ!?保健室の外で告白されているところ!」

「あ、あぁ。それか。それはもう終わったよ」
< 42 / 60 >

この作品をシェア

pagetop