君に好きと伝えたくて。
鈴とお座敷に向かう途中のこと


「姐さん」

『なんです。お鈴。』

どうしたのだろうか?

「何故にして、うちをお鈴とお呼びになりんすか?」


『何故と申しんすとも……何故でありんしょうね。わっちにもわかりやせん』


何故、わっちは春や鈴の事をお春や、お鈴
と呼ぶのだろうか。


「まあ、いいでありんして。今日のお客様はたいそう美男子らしいでありんすよ。あ、先にお座敷には春姉さんが…。」


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