半分のキモチ
「何やってんだよ」
宮本に何度この言葉を言っただろうか。
そして「何でもない。大丈夫だから」と何度この言葉を聞いたことだろうか。
「早く戻りなよ」
宮本は俺を見ることなく、座ったまま動こうとしない。
そんな宮本の隣に座ると手元には泥だらけの内履き。
それを隠すように内履きを握り「清水には関係ないから」と小さな肩が震えている。
またかよ。
俺の前では意地でも泣かないってか……
「良いから、貸せよ」
「何で……」
「は?」
「なんで、ほっといてくれないの……」
「この状況でほっとけるかよ。行くぞ」
宮本の腕を掴み自分の方へ引き寄せると、その勢いのまま宮本の涙が俺の制服を濡らす。
宮本に何度この言葉を言っただろうか。
そして「何でもない。大丈夫だから」と何度この言葉を聞いたことだろうか。
「早く戻りなよ」
宮本は俺を見ることなく、座ったまま動こうとしない。
そんな宮本の隣に座ると手元には泥だらけの内履き。
それを隠すように内履きを握り「清水には関係ないから」と小さな肩が震えている。
またかよ。
俺の前では意地でも泣かないってか……
「良いから、貸せよ」
「何で……」
「は?」
「なんで、ほっといてくれないの……」
「この状況でほっとけるかよ。行くぞ」
宮本の腕を掴み自分の方へ引き寄せると、その勢いのまま宮本の涙が俺の制服を濡らす。