半分のキモチ
「京子は?」

「あ?帰った」

「帰った?」

「帰るだろう。何時だと思ってんだよ」


保健室の時計を見ると7時を回っていた。


「え!7時じゃん!何で起こしてくれなかったの!」

「人のせいにすんなよ。無茶して倒れたお前が悪いんだろうが」


それを言われた何も言えないじゃん。
慌ててベッドから起きて、制服を直し「ごめん」と清水に素直に謝った。


「悪いと思ってるなら無茶すんな」


そう言うと私の頭を軽く叩く。


「……ごめん」

「バカみたいに張り切ってたのに、当日休んだら意味がねーだろう」

「バカって」

「バカだろう」


清水はそう言って意地悪に笑う。
その顔に鼻の奥がツーンとして涙が出そうになった。

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