半分のキモチ
そしてソフトの試合が始まる。
一回戦、二回戦と順調に勝って行く。
回を進むにつれクラスの応援がヒートアップして行く。


「清水!打てよ~」


正也の怒鳴り声に「自分が先生だってこと忘れてるんじゃん」と京子が笑う。

「優勝したら、焼肉奢らなくちゃいけないのにね」

本当に年の離れたクラスメイトだと笑ってしまう。

けど、正也の声にみんなが続いて清水を応援する。






「勇馬!頑張って!」


目の前からは同じクラスじゃないのに清水を応援する声。

清水を下の名前で呼ぶ唯一の人。
同じクラスじゃないのに、堂々と誰の目も気にせず応援出来る唯一の人。

それは私が持つことが出来なかった勇気を先に見せた彼女……――

今さら何を想っても遅い。
清水の心は彼女だけ……


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