半分のキモチ
答えなんていらなかったのに、どうして言っちゃったんだろう。
答えなんて分かってたのに、どうして言っちゃったんだろう。


もう……やだ。最悪。


また繰り返される。
お互いの存在を感じながらも、お互いの存在を消し
瞳に映ることだけを真実だと思い
発せられた言葉だけを真実だと思い


それ以外の感情には気がついていても、気がつかないふりをして
交わらないように、お互い背中合わせになり、違う景色を見ようとする。


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