半分のキモチ
みんなはロビーに集まっている。
そして、少し遅れて正也がその輪に入ってくる。

 
「社長遅いよ」

「やっぱ、社長だからチップとか渡してたんじゃねーの?」
 

正也以外はみんな知っていた。
誰も言わないだけで、この年の離れた同級生をみんな慕っていた。


フロントから沢山のキーを持って宮本が輪に加わる。


「夕飯は7時からだから、それまでは自由ってことで。あっ!でも旅館からは出ないでね」


そう言って部屋のキーをそれぞれのグループへ渡す。


「温泉行かねー?」

「先にお土産買っちゃう?」


それぞれが夕飯までの自由な時間を決めている。


俺も三上達と部屋へ向かった。
部屋は5人部屋。
俺と三上と克巳。そして、仲の良い奴2人。


「俺らも風呂に行く?」

「あっ、俺は後から行くわ」

「なんだ、どうしたんだよ」

「りさに連絡入れてから……」

「あぁ、りさちゃんのご機嫌取りか!」


三上達は荷物を整理したらそのまま風呂へ行き、俺はそのままりさに連絡を入れた。


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