半分のキモチ
「何、彼女とケンカしたの?」

「は?」

「清水がイラつくのって、大抵彼女じゃん」


俺の彼女の話を聞いて何で笑えんだよ。


「お前さ、」


俺は立ち上がり宮本を見下ろす。


「な、何よ」


宮本が半歩後ろへさがり眉をひそめる。
だけど、真っすぐな瞳を俺に向ける。
その瞳には何時も俺だけを映している。
宮本の気持ちは分かってる。
だから止められない……


「分かった口聞くなよ」

「逆ギレ?」

「逆ギレじゃねーよ。マジで知りもしねーでうぜー」


側にあった椅子をガンっと蹴りまた自分の席へ座ると


「清水何もいわないもん、知るはずないじゃん!」


真っ赤な瞳に零れそうな涙を浮かべ、それでも泣かないように目を見開いている。


俺が何も言わない?
宮本……
お前だって俺には何も言わねーだろうが。



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