半分のキモチ
「当たり前だろう。お前は俺には関係ねー奴だからな」

「分かってるよ。そんなこと……」


それでも負けじと真っすぐな瞳を俺に向けてくる。
その瞳に真っすぐ向き合えない俺はなんだ。


「マジ、ウザ」


宮本はもう何も言わず勢い良く教室を出て行ってしまった。


「清水……」


三上が呆れたように俺を見て「あれはないわ~宮本が可哀相じゃん」と言った。


自分でも何であんなことを言ったのか分からなかった。

宮本には笑っていて欲しいと願っても俺には笑わせることは出来ない。
だけど実際に、誰かのおかげで笑っているのを見ると、イラついてたまらない。


誰かに与えられた笑顔を
笑顔を与えられない俺に向けてくることが。


真っすぐ向けてくる瞳に
真っすぐ向き合えないことが。


俺は髪をクシャッとして、三上の言葉もムシして机に伏せた。



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