半分のキモチ
一限が始まっても宮本は教室には戻って来なかった。
教室に宮本が居ないことに克巳がどう思ったかは分からない。
だけど、アイツのことだ。
必死に宮本を探すんだろうな。


一限が終わり中山が俺の席まで来て苛立っている瞳を向けてくる。


「清水君、愛子に何か言った?」

「宮本何か言ってたのかよ」


中山は小さく首を振って「愛子は何にも言わないよ。調子悪いってだけ」

「そっ、」

「愛子は私にも何も言わないから」

「調子悪いって言ってんだろう」

「本当にそう思う?」


中山から視線をそらすと「愛子は保健室に居るから」と俺から離れて言った。

チッと舌打ちをして俺は教室を出て保健室へ向かった。


ガラ……――

いつ来ても保健室の独特な匂いには慣れない。

誰も居ない保健室の机のノートを開き"宮本愛子"の名前を確認する。

そして奥にあるベッドに視線を向けると、一つの場所だけカーテンが閉まっていた。

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