半分のキモチ
自分勝手な言いぐさ。
俺の制服を濡らし、鼻をすすり、
だけど、宮本は黙って頷くだけで何も言わなかった。


きっとこんなことを言えば、また宮本は無理にでも笑うだろう。
何時ものように泣いているように笑うだろう。


そして、今日の約束したことがあったことさえ忘れてしまうような、同じ毎日が繰り返される。
あの教室の中で、傷つかないように俺も宮本も本音を隠して曖昧にして、
今はそれが精一杯。
先に進んでいるようで、本当は同じ場所をグルグル回っているだけかもしれない。


自分でも分からない感情に向き合うほど俺は大人じゃない。
見たくないものから瞳を逸らして、
聞きたくないことに耳を塞いで、
時間がただ過ぎるのをじっと待つしか出来ない。


その想いが誠実なら尚さら、
その相手が大切だと思うなら尚さら、

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