半分のキモチ
宮本は何も言わず、
それでもまだ涙を我慢している。


そっと宮本から離れると教室のドアが開き「勇馬、帰ろう」とリサが俺を迎えに来た。
視界の端に居る宮本の顔が歪んだのが分かる。


「あぁ」


だけど、どうしてやることも出来ない。
ただ、あの顔が何時か本当の笑顔になることを願うしか出来ない。


宮本の隣には笑って克巳が居てくれる。
無理して笑うなと言っていた克巳が。


俺が出来ないことをしてくれる克巳が……


考えないと決めたのに、こうしてまた考えてしまう。











宮本はどうしたい?
俺はどうしたい?


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