半分のキモチ
「裕介、どさくさに紛れて何やってんだよ」

「何って、同じ学校だから自己紹介を……」

「ダメ!ダメ!」


そう言って私を自分の後ろへ隠すように腕を引いた。


「どんだけヤキモチ妬いてんだよ。ね、愛子ちゃん」

「愛子ちゃんって呼ぶなよ」

「愛子ちゃんは愛子ちゃんだろう」


裕介君がゲラゲラ笑っている。
私もつられて笑うと「何、宮本も笑ってんだよ」とかっちゃんが少し不機嫌になったからまた笑ってしまった。


かっちゃんのバンドの皆は楽しくて面白い人達だった。
ベースの誠君はかっちゃんと同じ中学。
ドラムの木村さんとギターの斎藤さんはかっちゃんの中学の先輩。
そしてもう一人のギターが裕介君。


打ち上げも2時間でお開き。


駅まで皆で歩き京子はバスで他の人は駅に停めてある木村さんの車へ。
そして、かっちゃんは私を送ってくれることに。


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