半分のキモチ
「あんたが宮本愛子?」


そう声をかけられたのは、かっちゃんのライブに行ってから二週間経った帰りの駅のホームだった。


「そうですけど、」


そう答えると声をかけてきた女子の眉間にシワが寄り「ちょっと来て」と私の腕を掴んで駐輪場まで連れて来た。
そこにはうちの高校とは違う制服を来た女子が二人待っていた。


「コイツだろう?」

「あっ、そう!そう!この子だよ」

「何?」


私が怪訝な顔でその子達を見ると「三村克巳って知ってるよね?」

「あっ、同じクラスだから知ってるけど」

「あんたライブに来てたみたいだけど付き合ってんの?」

「は?かっちゃんと?」


名前を呼んでマズイとすぐに感じた。
彼女達の顔付きが変わったことと、こないたのライブと言えばかっちゃんがライブ中に……

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