半分のキモチ
「だって克巳、真美子と付き合ってるのに、ライブでこの子にあんなことして、あの時真美子だって来てたんだよ」

「もう、アイツは関係ねーよ。アイツとは別れてんだよ」

「え?」

「え?じゃねーよ。アイツに聞いてみろ」


かっちゃんがそう言うと彼女達はもう何も言わず、ホームへ入って行ってしまった。


「大丈夫か?」

「あっ、うん」

「アイツら勘違いして……」

「大丈夫だよ」


かっちゃんが赤くなっている私の頬に触れ「ごめんな」と顔を歪めた。


「アイツら克巳の知り合いなのかよ」

「あっ、元カノの友達だよ」

「なんで、そいつらが宮本に、」 

「清水には関係ねーことだから」


そう言うと私の背中に腕を回し「ちょっと良い?」と清水から離れるように近くのベンチに座らせた。

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