この手を離さない
光輝が語る姿を見ながら、中村さんはずっと温かい目をして頷いていた。



そして光輝の手を取り、



「確かに、まだ若いあなたが急にこんな重大な事態に見舞われたら戸惑う方が大きいわよね。私だって、身体障害者手帳を初めて手にした日の夜は涙があふれて止まらなかったもの。これからは家族とも友達とも違う道を歩んでいくんだって、寂しくてたまらなかった」



と穏やかに言った。



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