この手を離さない
「あっ、そうそう! 車いすバスケならチビはハンディになんねぇから安心しろよ!」



別れ際、斎藤さんが光輝にウインクを投げかけた。



「別に俺はチビで悩んでるわけじゃないですよ!」



図星をつかれ必死で取り繕う光輝の姿が、なんだか無性に可笑しかった。





中村さん達が帰り、体育館は私と光輝の2人きり。



「みんないい人だったね」



「うん」




泣いてしまったことに照れているのか、光輝の口数は極端に少ない。



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