この手を離さない
ふふっ。



そう来ると思った。




「小児病棟の看護師になるから大丈夫!光輝ママにも可愛くて頭がいいって誉められたんだから!就職なんか思い通りに進めて見せるよ!だから、私のことは心配しないで。でもさ、私の方も光輝のことを甘やかすつもりないよ。自分でできることは自分でやってもらうよ。そのかわり、本当につらい時や困ったことがあったら言ってね。必ず助けに行くから。こうして光輝の手を握って、絶対離さないから」



光輝の手をさらに強く握った。



光輝はそんな私に眉をしかめ、目を逸らした。



「おまえ、本当にばかだよ」



気のせいかもしれないけど、そう呟いた時に少しだけ目が赤く染まっていたように見えた。


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