100年分の恋の言葉
「…で?」

「…ふぇ…?」

主語も述語もない芽衣の言葉にあたしは間抜けな声を漏らした。

芽衣はあたしの間抜けな声に顔を歪めると、声混じりのため息を吐いた。

「だーかーらぁ!!原くんよ。は・ら・く・ん!」

右手の人差し指を立てて、激しく人差し指を振りながら最後の原くんと言う単語を強調した。

遂に聞いて来たわね。
芽衣、遂に聞くのね。

なんてあたしは心の中で独り言を呟いた。

「あー…うん」

少し離れた席にいる京介と直哉もさっきの芽衣の原くん発言にあたしに近付いて来た。

特に直哉なんかは子どもみたいに目をキラキラと輝かせている。

今更はぐらかして話さない訳にもいかない。




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