俺様上司は溺愛体質!?
バッグをデスクに置く。
深呼吸で息を整え、ひどく興奮している様子の二人の顔を交互に見比べた。
「何で知ってるの? 見てたわけじゃないよね」
「見てないよ。でも見た人はたくさんいるってことだよ。めっちゃLINEで回ってきたしね。超目立ってたらしいじゃん。ボクがちーちゃんと同じ部署だからって、確かめてって女子の悲鳴バンバンで、通知鳴り止まないよ、ほんと」
潤は肩をすくめ、それから眉根を寄せ恐ろしく真剣な顔をする。
「えっと、なんかゴメン……」
悪くないのについ謝ってしまうちとせである。
「で、実際どうなの」
「どうなのって……」
「駅前の居酒屋で仲良くしてたって聞きまシタ」