俺様上司は溺愛体質!?

「最初に第三に引っ張った日に、色々説明しろって言ったの、覚えてるか」
「あ、はい。さらっと無視されたことも覚えてます……」
「第三のメンバーを選んだのは俺だが、選ぶにあたって、当時人事部長だった常務に話を聞いた」
「ええっ!?」
「お前、試験の結果はボロボロだったけど、面接と小論文だけは良かったんだ。どっかで見たことがあるような、コピペみたいな論文じゃない、いい内容だった。それを読んで、こいつをメンバーに入れようと決めた。確かに優秀なやつはたくさんいるが、要領は良くなくても、面白い人間が欲しかったからな……案の定お前は、誰の真似でもない発想をどんどん出してくれて……今後の俺たちの方針が決まったといっても過言ではない」
「そう、だったんですか……」

 嫌がらせでもなんでもなく、真屋時臣は自分という人間を見て第三に選んでくれたのだと言う。
 嬉しかった。


< 239 / 275 >

この作品をシェア

pagetop