俺様上司は溺愛体質!?
 今日は膝丈のタイトスカートにカットソー、カーディガンという普通のオフィスカジュアルだ。
 そしてストッキングも、いつもの三足千円。
 ごく普通のパンティストッキングと呼ばれるものである。

(これだって別に履き心地が悪いわけじゃないんだけど……。)

 ごそごそとスカートの中に手を入れ、ストッキングを脱ぎ、二人の元へと戻った。

「お願いします」
「ではまずガーターベルトのつけ方を教えよう」

 真屋時臣は淡いブルーのガーターベルトを手に取り、ちとせの前に立った。

 スーツ姿の彼は凛とたくましく誰が見ても見目麗しい。

(なんか緊張するなぁ……いやいやこれは仕事だからね。緊張なんて必要ないわ。)

「はいっ、どうぞ……ってひゃあーっ!?」

 覚悟したはずなのに、いきなり素っ頓狂な声が出た。

 それもそのはず、なんと真屋時臣がちとせのタイトスカートの中からカットソーを引っ張り出したからだ。
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