俺様上司は溺愛体質!?
「ななな、なんですかっ!?」
「ガーターベルトはウエストに直接つける」
「そう、そうかも、しれませんけど! いきなりだとびっくりするでしょっ!? 言ってくださいよ!」

 はっきり覚えているわけではないけれど、あの夜、真屋時臣に服を脱がされかけたことを思い出して赤面する。

「わかったわかった。なら説明しながらやればいいんだな?」
「そうです、そうしてくださいっ……」

 恥ずかしさで早口になる。
 うつむいた顔がとんでもなく熱かった。

(潤もいるし二人っきりじゃない。これは仕事、仕事です!)

 もはや、自分に強く言い聞かせるしか防衛する術を知らないちとせである。

「ガーターベルトはウエストから伸びた四本のベルトでストッキングを吊るす。要するに足一本につき二本のベルトでストッキングを留めるんだ」

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