俺様上司は溺愛体質!?
「あ、ストッキングをガーターベルトが支えてるのわかります。膝を曲げると少し緩むけど、足を伸ばすと同時に引き上げてくれて、たるまないようになっているんだ!」
「そうだ。よくわかったな」
真屋時臣はちとせの言葉に嬉しそうに唇をほころばせる。
「そのストッキングは、今世間で売られているパンティストッキングのような足に張り付く伸縮性はない。だが歩いてみてどうだ? 立体的に編まれたストッキングに足を入れて歩くと、自然と脚さばきに意識が向くだろう。美しい。これこそがエレガントだと俺は思う」
(エレガントか……。今までも、これからも言われることがないような単語だわ。)
感心しながらパイプ椅子に座る。
「でもビックリしました。勝手なイメージでもっと窮屈なものだと思っていたから」