夜の連続ホラー小説



「なに? やきもち焼いてるの?」



ヒロキは年上だし大学生だ。

っていっても、

わたしは高校二年で

歳は三歳しかかわらないのに

ヒロキは時々こんな感じに大人ぶって

わたしをからかう。



「なに言ってんのかわかんない。別に普通だけど……」



ヒロキは嬉しそうに微笑んでいた。

そんな顔に出てたんだろうか?



「素直じゃないところも好きだけど、

別に意地悪で言ったわけじゃないんだよ。

マリカと長くつきあっていきたいから

このことは話しとかなきゃと思ったんだ」



きっと大学生のバイト代にしてみては

けっこうきつかったんじゃないかなって思う

コース料理のデザートも食べ終わっていた。
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