一途な外科医と溺愛懐妊~甘い夜に愛の証を刻まれました~
「すごい、感じてくれてるんだね。嬉しい」
「言わないでください。……恥ずかしい」
私は安堵しながらも游さんの視線から逃れるように顔を背けた。
「うん。でもごめん、そうやって恥ずかしがる敏感な由衣子ちゃんがかわいい」
「もう、だから言わないでって……」
「だから、ごめんって」
游さんは私を抱き抱えるとベッドの上に降ろし、着ていたシャツを脱いだ。思った以上に筋肉質な体をしている。いつも以上に男を感じてしまい、私の胸はさらに高鳴った。
「電気、消すね」
「はい」
照明のリモコンに手を伸ばすその一瞬、離れるのが惜しいと思ってしまった。薄闇の中で、游さんをみつめる。すると游さんは私を抱きしめてゆっくりと唇を重ねた。優しくて、温かい愛情を感じるキスだった。
こんなに満たされた気持ちになれるのだということを初めて知ってしまった。だから私は游さんの首に腕を回して、求めた。
「もっと、してください」
もう恥ずかしさはなかった。女にだって性欲はあるんだ。
飽きるほどキスを繰り返して、汗ばんでいる彼の肌に舌を滑らせた。もっともっと、遊さんを感じたい。