一途な外科医と溺愛懐妊~甘い夜に愛の証を刻まれました~

 私は游さんのデニムのボタンを外して下着に指を掛ける。それからゆっくりと下にずらし、張りつめた先端を口に含んだ。

「まって、由衣子ちゃんはそんなことしなくていいよ」

「……嫌、ですか?」

「嫌じゃない。むしろうれしいんだけどね」

「なら、いいじゃないですか」

いつもならお願いされて、しぶしぶしていた。だから、自分からしてあげたいだなんて、こんな気持ちになったのは初めてだった。

こんな状況かでも遠慮するような人だから、なおさらしてあげたいと思うのかも知れない。

「由衣子ちゃん、もう、いいよ」

 游さんは苦しそうに息を吐いた。ずいぶんと困惑しているようだけれど、私をこんな気持ちにさせたのは游さんが悪い。

だからやめてあげないんだから。

こうやって男の人を攻めるのも意外と悪くない。むしろ楽しい。

調子に乗っていたら游さんに両肩を掴まれてベッドに転がされ、あっという間に形勢逆転されてしまった。


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