いかないで
「俺さ。病気だったんだよね」
君の口から語られる真実。
「どうしても彩羽の隣にいたかった。
限界までは一緒にいたけど。
アメリカで手術しないと死ぬって言われて」
びょう・・・き・・・?
「ずっと彩羽の隣にいたかったから、彩羽の前から消えた」
「そんなの言ってくれれば」
「待っててなんて言えないよ。生きて戻ってこれるかも・・・」
「彩羽がどれだけ傷ついたか知ってますか?」
朔には全部知られてるもんね。
「俺があなたの代わりになろうとした。
最初の頃の彩羽はひどかった。
今にも死にそうな顔して。そんな彩羽をどうにかしようと・・・。」
朔の涙が私の手の甲におちる。
「俺は彩羽になにができた・・・?」
朔にはいろんなことをしてもらったよ。
いま笑えるのも。友達ができたのも。
生きているのも全部朔のおかげ。