いかないで


「朔がいなかったらここにいなかった」


「そっか。俺は彩羽の生きる意味に少しでもなれたのか。じゃあもう俺の役目は終わりかな」


その言葉。ほんとに朔が言ってるの?

本心なの。朔と離れたくない。



「ありがと、朔。俺がいない間ずっといろと居てくれて」


「宗、もう平気なんだよね?」


宗はにこっと微笑む。


ちょっと安心した。
でもはっきりと肯定してくれなかったから不安も。


戻ってきたってことは大丈夫だよね。



「彩羽少しだけ朔とふたりにしてくれないか」


ん?なんで朔と。


「いちごみるく買ってきて」


変わってない。ほんと呆れるよ。
いちごみるくって・・・。


やっと笑えた。
さっきまで泣いてたから雨から晴れたときみたいに。

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