運命の恋、なんて。
「わかった、真逆を行こう。いきなりショッピングとかじゃなく、特に目的なくてもいっか。その辺の公園とかでも?」




「うん!その方が、あたし的にも気楽」




「よかった、俺も~」




「ぷぷっ」




「あ、ウソっぽいのバレた?」




イタズラっ子みたいな笑みを見せて、クスクスと笑う。




「公園なんて、つまんないよね…いいよ、あたしに合わせなくても」




「よく言う。胡桃ちゃん的には、目新しいところに行くより知ってる道歩く方がいいんだよな」




「うん…」





ドキドキする。




あたしの気持ち、わかってくれた。




最初のデートぐらい、八雲くんのペースに合わせなきゃなのに。




いつも人のペースに合わせているあたしだけど、こうして合わせてもらえるとすごく嬉しいものなんだね。




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