運命の恋、なんて。
元カノの存在、この男の子も知ってるんだ。



ほんと、オープンだよね。



八雲くんは。



中学のときの元カノの存在を、青高の友達も知ってるんだね。



まさかこんなところで、元カノに嫉妬するとは思わなかった。



「胡桃ちゃんのこと、あいつ最初から狙ってた。わざと遅れて行ったり?」



「それは違うんだってば、カラオケがヤダって八雲くんが…」



「そんなの口実に決まってんじゃん!やることセコイのあいつ」



確井くんが言うと、他の男の子も笑ってる。



「目的を達成するためには、手段を選ばない?」



「そんなあいつは、最近はるるんにべったりじゃん。今も一緒だしなー、俺も実行委員やりたかった。羨ましーよ」



えーと。



はるるんって、誰?



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