運命の恋、なんて。
「言うよな~。ま、気が向いたら合流しろよな。駅前にいる」




「おー。じゃーな」




電話を切ったあと、なんだかほっこりしていた。




話せたことで、気持ちが落ち着いたってのもある。




「まだ学校のヤツらと一緒だって。あいつら仲いーからな…あっ、胡桃ちゃんの次に」




付け加えるように碓井くんが言う。




「気遣わなくていーよ。仕方ないし、学祭までは…」




「まーな。終わったら、いっぱいデートしてもらえよな」




ニコッと笑って、頭をぽんぽんされる。




うわっ…こんなことされたの、初めてかも。




しかもカノジョの前で、こーいうことできちゃうのがすごい。




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