運命の恋、なんて。
とりあえずクールダウンのためにも、一度八雲くんから離れたい。



「喉乾かない?あたし、なにか買ってくるね」



「俺が行くよ」



「ううん、いいの」



なんとか振り切り、ドリンクを売っている場所へと走った。



はぁ~。



緊張しっぱなしだ。



会話も、うまく噛み合ってないときもあったし。



それでも、八雲くんは優しくて。



うまくフォロー入れてくれるところとか、一緒にいるとなんだかホッとする。



学年は同じだけど、頼りになってすごく安心感がある。



今日出会ったときは、色々唐突過ぎて驚いたけど。



こんなに短い時間で、急激に人を好きになるのも初めてだけど。



こうして離れてみると、また会いたくなる。



八雲くんのことが…好き…。



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