運命の恋、なんて。
「ごめんって!国立の医学部付属看護大学とかどう?どこに就職するかにもよるけど、初任給も高いし、上を目指せるからね。あんたならやれる。今から家帰って勉強しな」



「もうっ、ノンちゃんどうしてそういうこと言うかなー。やっぱ、帰って勉強するわ」



ふたりでケラケラと笑ってる。



余裕だなぁ…。



切羽詰まってないあたり、漠然とした夢なのかな。



それでも、やりたいことが決まってるってすごい。



あたしはまだ、なにも決まってないから。



「ノンちゃんは、進路どうするんだっけ」



友達の言葉に、ノンちゃんがコホンと咳払いをする。



「あたし?言ってなかったけど…デザイナーになりたいの」



おおっ、初めて聞いたかも。



「すごい!カッコいいね!」



「とりあえずは、服飾専門学校に行くつもり。それでアパレルメーカーに就職して、そこのブランドを手掛けられたらなーって思ってる」



「ええっ、そうなの!?ノンちゃん、裁縫得意だっけ?全然知らなかった…」



「だって、誰にも言ってないもん。今日が、初めて」



照れくさそうに話すノンちゃんだけど、そんなにしっかりとした夢を持っているなんて、憧れる。



みんな、すごいなぁ。



将来のこと、色々考えてるんだね。



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