運命の恋、なんて。
「あたしは…行かないよ。自分が行きたい道に、進むの」



「胡桃がやりたいことってなに?聞いたことない」



それは、まだ決まってないんだ…。



なんて、説得力ないにもほどがある。



「カメラ…かな」



「え?」



「写真を撮るのが、好きなの。一度本気で勉強したいなって思ってる」



苦し紛れに答えたものの。



自分で言って、驚いた。



あたし、そうだっけ?



いいなとは思っていたけど、口に出すると違和感がある。



これは八雲くんが興味を持ってるからだよね。



八雲くんありきの趣味だと、今自覚した。



やっぱりあたしは、自分がなにをしたいのかよくわかっていない。



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