運命の恋、なんて。
「そうならいいけど…。あたし、全然目標がなくて。ホント言うと、進路も全然決められない…」




「難しいよね。胡桃の場合は、とりあえず大学行ってそれからじゃない?いいな~、ウチなんてお金ないから進学は難しいかも。昨日は大きなこと言ったけど、親には早く就職しろって言われてるの」




「えっ、そうなの!?」




「そうだよ。デザイナーになりたいなんて…ホント、夢のまた夢だよ。碓井くんについて行くのも、ムリかも。あっちは学生で、あたしは働くって、全然想像できない」




「そうだったんだ…」




それなのに、あたしひどいこと言ったよね。





「だからさ~、あたしもウソついてた。おあいこだよ。胡桃が、罪悪感を感じることなんてないんだよ」




もしかして、ノンちゃんはあたしのためにそう言ってくれてるのかな。




いつもノンちゃんは前向きで、明るくて…あたしに色んなことを与えてくれるよね。




あたしがいつもノンちゃんの言いなりだって、前に碓井くんに言われたことがあるけど、実はそうじゃない。




一緒にいるとこっちも元気になるし、なによりあたしのことを認めてくれる。




そういう存在だから、あたしも一緒にいて心地いいんだ。




言いなりでも、ムリに合わせてるんじゃなくて、そうしたいからノンちゃんの言うとおりにしてきたんだ。




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