運命の恋、なんて。
「自分で焼いて。あたし、もう学校行かなきゃ」




食べかけの食パンをゴミ箱に入れるのを見て、お母さんが驚いてる。





「捨てるの?食べなさいよ」




「食欲ないの」




「そんなこと言っちゃダメよ。朝は色んな食べ物を食べないといけないんだから。パンが食べれないなら、サラダでも作ったらどう?」




朝食も作らない上に、今起きた人にそんなこと言われたくない。




あたしだって寝不足だし、パンを焼くのがせいいっぱいだったの。




たまにはこういう日があってもよくない?




「サラダ…そうだね、明日からそうする」




「胡桃、お弁当は?作る時間なかったの?もっと早く起きなきゃだめじゃない」




もちろん、今頃起きるお母さんはあたしのお弁当も作ったことがない。




あ…そういえば、高校入学から1週間だけは作ってくれてたっけ。




ご飯をつめるだけっていう、あまりにひどいお弁当だったから、あたしからお断りしたんだけど。




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